私は子どものときに父親と釣りに行ったり、会社の付き合いで釣り船に乗ったりしたことはありましたが、息子が釣りに興味を持ったことをきっかけとして2019年から本格的に釣りをはじめました。
最初の2年間は海釣り公園などの堤防をメインに釣りをしていましたが、2021年からは釣り船にも釣りのフィールドを拡大しています。
釣りの上達に異常な時間がかかってしまった
この2-3年間結構な回数釣りに行きましたが、最初の1年間は苦々しい思い出が多いです。他の人は釣れているのに全然釣れないこともありました。息子(5歳位)が釣れないことを理由に泣き出してしまうこともありました。2人で一緒に釣りに行って、釣れない度にショックを受ける息子を見て、心が痛くなることも多かったです。
私の息子は照英が出演していた「照英と児島玲子(秋丸)の釣り対決」(BS日テレ)が好きで、よく一緒に見ていました。「いつかこんなに釣れたら良いな」と思いながら、甘くない現実に何度も跳ね返されてきました。
なんで釣れないのだろうか?
どうしたら釣れるようになるのだろうか?
必要な技術・知識は何なのだろうか?
どんな道具をどこまで揃える必要があるのだろうか?
釣りに行くたびに多くの疑問が湧きました。
今は余裕を持って釣りを楽しめるようになってきましたが、そこに達するまでに異常な時間を要してしまいました。釣りで生じる疑問を解消する手段が限られており、効果的に上達できないことが最大の理由でした。
釣り業界の構造的な課題
日本の釣り業界はとにかく初心者に優しくないです。
釣りの雑誌や本は多くありますが、「これだけわかっていても釣れないな」というレベルに記載がとどまっているケースが多くあります(私も初めの1年ぐらいは相当の雑誌・書籍を読みました)。
更に道具選びという点では、大手釣具用品店(上州屋、キャスティングなど)に行っても、竿・リール・仕掛け/ルアーが細分化されすぎていて、何を買えば良いのかが非常にわかりにくいです。よくよく調べてみると、1つの同じ単語がシーンや釣り方で別の意味を持っているとわかることもありました。※「号」などその典型だと思います
釣具用品店のスタッフも、「お客さんはあり程度釣りのことをわかっている」という前提で話すため、何を言っているか理解できないことも多くありました。
結果として必要のない竿やグッズを購入してしまい、お金の浪費になってしまったり、最適な道具で釣りに臨めず、釣果が出なかったということもありました。
私はここに「釣り」という業界が構造的に抱えている問題があるように思います。釣具の細分化が進みすぎているため、初心者には非常に大きな参入障壁が存在し、初心者が釣りを始める、継続する大きな壁になっているということです。
これは私のような釣り歴の浅い人にとって不都合であるだけでなく、市場拡大の障壁になっているという意味で本来釣具メーカーや、釣具量販店にとっても悪影響であるはずです。
初心者が釣りを効率的に上達できるようになってほしい
私は何かのキッカケで釣りを初めた方々が、「釣りの本当の楽しみを体感できるまで釣りを継続してほしい」と心から願っています。特に、私のように家族連れで釣りを楽しんでいる方は頑張っていただきたいと思っています。
子どもにとって、海で生きた魚を釣って、それを食べるというのは非常に価値のある体験です。我が家の息子は魚があまり好きではありませんが、自分が釣った魚はよく食べますし、針にかかった魚がやがて息絶える様子には感じるところも大きいように見えています。
どんな人にとっても「釣れる時は楽しい」というのは釣りの真理だと思います。そのためには最低限必要な知識を身に着けた上で、釣り場に行くこと、釣り場で得た経験と知識のギャップを次に活かすことが最大の対策です。
特に釣り歴の浅い方のサポートとなるよう、釣りを楽しむために必要な考え方、必要な道具、技術などを効率的に収集できるサイトにしたいと考えています。