釣りを新たに始めようと思う方にとって、初体験は大きく2パターンあると思います。
釣りを始めるきっかけ2大パターン
・手軽な堤防釣りを始めるケース
・友人などに誘われて船釣りをきっかけに釣りを始めるケース
今回はより手軽な堤防釣りを始める上で基本的に知っておいたほうが良いことをまとめたいと思います。
堤防釣りの主流はアミエビを使ったサビキ釣り
堤防釣りにはいろいろな釣り方、狙う魚種、使う仕掛けや餌があります。そんな堤防釣りにおいて、最も手軽でポピュラーなのはサビキ釣りです。
初心者、お子さん連れ、女性などどんな方にとっても楽しめる可能性が高いのがこのサビキ釣りだからです。
主にアジ、イワシ、鯖などの回遊小魚を狙うのがサビキ釣りですが、4-5匹の魚が一気にかかることもありますし、場所によっては40cm以上のアジや鯖を狙うことも可能な釣りです。そんなサビキ釣りですから、釣り経験豊富な方でもサビキ釣りをメインにしている方も多くいます。
堤防サビキ釣りを始めるために必要な道具
堤防サビキ釣りに最低限必要な道具は以下となります。
堤防サビキ釣りに必須の道具
・釣り竿
・リール
・仕掛け
・水くみバケツ(魚を一時的に入れておいたり、汚れを落とすなどに必要)
・クーラーボックス(魚を新鮮に持ち帰るために必要)
・子どものライフジャケット(本来大人も必要だが、堤防・海釣り公園では来ていない人が多いのも事実)
ここでは初心者にとって悩ましい、「どんな釣り竿・仕掛けを買うべきか?」にフォーカスして紹介していきたいと思います。
堤防サビキ釣りで選ぶべき釣り竿
私も初心者時代に散々悩みましたが、結論としては、普通のサビキ釣りをメインにする限りは以下の3択だと思います。
①→②→③の順におすすめです。
①プロマリンブルーベイ磯遠投(号数長さは3-360、3-450あたりが使いやすい)
②SHIMANO ホリデー磯3号400PTS パイプシート・テレスピンガイド(遠投用ガイド)
③シマノ(SHIMANO) スピニングロッド ルアーマチック 2本継ぎ S86ML オールラウンダー シーバス/エギング/タチウオ/トラウト(S90MLも可)
①と②はサビキ釣りにオーソドックスな「磯竿」です。
堤防のサビキ釣りでは普通は「磯竿」を使いますが、③にあえてルアーロッドを入れています。その理由は、③ルアーマチックの説明欄に書きます。
<号数>
将来的な汎用性を考えると3-4号(サビキを楽しむという意味ではなるべく3号)が良いと思います。どんどん釣りにハマって、冬でも堤防から遠投でアジを狙いたいという場合や大型アジやサバを狙いたい場合は4号という選択肢もあるかもしれません。
<長さ>
400-450cmがおすすめです。アジなどはある程度の深さがある場所を回遊していますので、堤防釣りでは魚が堤防際まで寄って来ないことが多いです。そんな時300cm程度の竿を使っていると、アジは堤防から4-5mの場所を回遊しているのに、3mまでしか届かないということになってしまいます。
そうなると「周りの人は釣れているのに自分だけ釣れない」という状態になりますので、できれば400cm以上の竿を使うことが望ましいです。一方5mを超えると、初心者の方は一気にハンドリングが難しくなりますので1本目は450cm程度を上限にしておくのが無難だと思います。
<仕様>
汎用性という意味では、「遠投用」の竿を買うのがおすすめです。足元のサビキに慣れてくると、多くの人が「投げサビキ」(浮きを付けて20-30m沖に投げるサビキ釣り)という釣り方に興味を持つからです。
プロマリンブルーベイ(5000円前後)
とにかくコストパフォーマンスが良い竿です。私も子どもと一緒のサビキ釣りや、大黒海釣り公園での大アジ狙いのサビキ釣りではプロマリンの竿を愛用しています。具体的に使っているのは、遠投3-360(3号・360cmという意味)、遠投ではないノーマルタイプの3-430(3号・430cmという意味)です。
ガイド(糸を通す丸い穴)が外れやすいという問題はありますが、外れても使えますし、最悪買い換えても十分に元は取れる竿(ロッド)だと思います。
2020年ぐらいまでは3000円台で売っていましたが、最近品薄で値段が上がり気味なのが痛いです。
SHIMANO ホリデー磯3号(9000円前後)
こちらは初心者用の竿として誰もが検討すべき1本です。
大手釣り具メーカーのSHIMANOが作っているだけあって、安心感は抜群ですし、上記プロマリンと比べてガイドの安定性が全く違います。
長く使える竿と思いますので、メーカーやブランドの安心感を重視する方は、SHIMANOのホリデー磯3号がおすすめです。
長さは400か450が良いと思います。
SHIMANOルアーマチック
堤防釣りには大きくエサ釣りとルアー釣りの2種類があります。
エサ釣りには「磯竿」を使用し、ルアー釣りには「ルアーロッド」を使うのが大原則です。しかし、初心者の頃はなるべく竿を増やしたくないという心理が働くと思います。
ルアーにも興味があるけど、まずはサビキ釣りをという方は、ルアーロッドを買ってください。ルアーロッドでサビキ釣りなどのエサ釣りをすることは可能ですが、磯竿でルアー釣りをすることはほぼ無理です。(竿が柔らかいため、ルアーがまともに動きません)
ルアーロッドとして汎用性とコストパフォーマンスが高い竿が、SHIMANOのルアーマチックです。
堤防サビキ釣りで選ぶべきリール
サビキ釣りをするなら、2500番のスピニングリールを購入するのが最も汎用的だと思います。リールは安いものを買っても大丈夫だというのが個人的な意見ですが、2シーズン以上使う可能性があるのであればSHIMANO(シエナ、FX)かDAIWA(ワールドスピン)を買いましょう。
個人的には竿と比べてあまり悩む必要はないと思います。
堤防サビキ釣りで選ぶべき仕掛け
まずは通常のサビキ仕掛けと、トリックサビキ仕掛けの両方を持つようにしましょう。
通常のサビキ仕掛けで針についているのは、鯖の皮などの「疑似餌」です。サビキかごに入ったアミエビと疑似餌を同調させることで、魚が誤って疑似餌に食いつくことを誘います。
しかし、釣りにおいては疑似餌では全く釣れない日や時間というものがあります。そのような場合はトリック仕掛け(針に実際のアミエビをつけるタイプ)を使いましょう。私はサビキにおいてはほぼ常にトリック仕掛けを使っています。疑似餌を使うのは入れ食い状態のときのみです。
トリック仕掛けは春・秋のシーズンに入ると上州屋・キャスティングなどで品薄になりますので、定期的にアマゾンなどで入荷をチェックし在庫があるときに買っておくのがおすすめです。
トリック仕掛けを使う際には、アミエビ取付器が必要となります。第一精工製(オレンジ)の取付機を使っている方が多いですが、MORIGEN製(緑色)の取付機の方が使いやすいです。糸が通る道が狭くなっており、アミエビがこぼれにくく無駄なく使えますし、少量でも十分にアミエビを取り付けられます。
まずは足元のサビキ釣りをマスターする
サビキ釣りにおいてはまずは足元のサビキ釣り(トリック含む)をマスターし、竿の扱いに余裕ができてきたら、浮きを使った投げサビキやぶっこみサビキに挑戦してみるのが良いと思います。